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三度のメシより・・・ Sando no Meshi yori...

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2007年 08月 25日

”お客様は神様”ではないけれど・・・ "Kunde ist König" stimmt nicht ganz aber... 

夕方官庁開放イベントの帰り、Usagi家もご一緒にフリードリッヒ通りとシュプレー川が交わる角にあるテラスでぺーさんと落ち合う。
ビールの人とコルタード(ミルク入りエスプレッソコーヒー)の人と、どちらも泡はお揃い。
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官庁のイベントのせいか、いずれにしても土曜日で観光客が多いのか、フリードリッヒ通りを行き交う人を眺めながら一時おしゃべり。
日が暮れ始め、テラスでは肌寒くなってきたのでUsagi家はおうちへ、私達はこのタパス・バーの店内、窓際に席を取り今日の夕飯は外メシ。

私事ながら先週お義母さんの誕生日パーティー云々でバタバタしていた日、実は私達が出会ってから丁度十年目の記念日だった。
まあちょっと遅れたけれど何か特別なことをしようと外メシに選んだのがこのタパス・バー。
実はこのタパス・バーのはいっているホテル、私達が出会った場所に由縁がある。
しかも出会ったその日に食べていたのがタパス。
そんな訳でタパスでキャンドル・ディナー(?!)。

ここ、オーソドックスなタパス・アイテムはもちろんのこと、チンチョスというバスク地方のおつまみ、そしてクリエイティブなオリジナル一品料理等でメニューはかなり充実している。
私達はまずピンチョスのアソートをたのんだ。
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シリアルパンを使ったり、盛り付けもオリジナリティーを出してはいるけれど、ドイツで一般的に手に入る素材を使いまわしている感は拭いきれない。
でもお味の方は悪くない。
比較的厚めに切ってあったパンのおかげで(せいで?)結構お腹にたまる。

更にタパスを数種類・・・などと思っていたけれど、そんなに食べられそうにないので、このまま一品料理へ。
私の牛フィレステーキ ソブラサダ(マヨルカ産ソーセージ)のピュレとエシャロット添え。
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コレはなかなか。
お肉も柔らかく程良く焼いてあるし、ややもすればかなり濃厚なきつい味になりがちのソブラサダもうまくソース風のマイルドなピュレに仕立ててある。
更にエシャロットも多分オーブンでじっくり蒸し焼きにしたんだと思われるけれど、甘みたっぷりで口の中でとろけるよう。

こちらはぺーさんの子羊のもも肉の煮込み オリーブのエスプマ(ふんわりしたムース状)添え。
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これもお肉はバターのように柔らかく、ソース代わりになるオリーブのエスプマも良い。

そしてワインはこちら。
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ワインリストに聞き覚えのあるのがなかったので、無難にD.O.Ribera del Duero:リベラ・デル・ドゥエロ産を選ぶ。

さて、デザート。
私はオーソドックスにクレマ・カタラナ。
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で、クレマ・カタラナはこうでなくちゃ!という味がした。
ただし本場のよりも甘みは抑えてあって、それがまた私には良かったのだけれど。

ぺーさんはTorrijas:トリーハスと呼ばれるフレンチトーストのようなもの。
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パンもふわふわだし、一口目はバターの風味が口に広がって美味しいのだけれど、食べすすむとややしつこいかもしれない。

そんな訳で食事はかなり満足度が高かったのだけれど、実はちょっとしたハプニングがあった。
Usagi家とまだテラスでおしゃべりしていた時、ビールの後私は赤のグラスワインをたのんだのだけれど、これが全くのハズレ。
たまに安定食屋で出てくるグラスワインのようで、完全に翌朝頭痛モノ、という感じ。
それでももったいない症の私はチビチビ飲んでいたのだけれど、ぺーさんがウエイターにさげるように言ってくれた。
因みにと思い「銘柄は何?」と聞いてみたけれど知らない名前だった。
まあ、安ワインだったならしょうがないか・・・とそのまま気にせずに食事を済ませた。
ところがお会計をしてみたらこの飲めないグラスワインが8.5ユーロもしている。
いくらなんでもタパス・バーのグラスワインの値段じゃない!
たまたまウエイターがさげなかったメニューを見直してみると、この店にはいわゆるハウスワインのグラス売りというのがなく、いくつかの銘柄ワインをグラス売りしていた。
そしてお会計に記されているこの8.5ユーロのワインはその中で一番お高いものだった。
ちょっと良心的ではないと思いウエイターに「どうしてグラスワインは何種類かありますがどれにしますか?とでも聞いてくれなかったんですか?」と言ったら、「このワインが一番売れ筋だからです。ドイツ人はみんなこのワインが好きです。」との返事。
大人気ないとも思ったけれど思わず「私はドイツ人ではないんですけれど・・・。」と言ってしまった。
別にお会計を誤魔化されたわけでもないし(でも本当にあのワインがお会計に記載されていた銘柄だったのかどうか証明の手立てがない)目くじら立てることもないのだけれど、こういうサービス精神、とっても残念。

by sandonomeshi | 2007-08-25 23:59 | 外メシ ausser Haus


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