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三度のメシより・・・ Sando no Meshi yori...

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2008年 10月 17日

リヌムの渡り鳥 クロヅル Kraniche in Linum

朝4時50分。
目覚まし用のラジオが鳴り出す。

まずはコーヒーを入れてとりハムとゆで卵のサンドイッチを作り・・・
リヌムの渡り鳥 クロヅル Kraniche in Linum_e0112086_22394132.jpg
昨日焼いておいたかぼちゃのマドレーヌも包んで・・・。
リヌムの渡り鳥 クロヅル Kraniche in Linum_e0112086_2240470.jpg
こんなに早く起き出してお出かけ準備しているのは、数年前から気に入ってかぼちゃを買いに行っている農家のある村Linum:リヌムへ出かけるため。
コウノトリの村として有名なリヌムは、知る人ぞ知るヨーロッパで最大規模の渡り鳥クロヅルの中継地でもある。
先週の調査では8万470羽を数えたらしい。
で、今日はかぼちゃ農家のおじちゃんバウアーさん(私が勝手に付けた名前)が”クロヅル観察ツアー”に招待してくださったので、がんばって早起きしたというわけ。

朝焼けの空を飛ぶクロヅルの姿は絶景とバウアーさんに聞いていたのだけれど、今日は時折小雨がぱらつくあいにくの天気。
リヌムの渡り鳥 クロヅル Kraniche in Linum_e0112086_2244918.jpg
しかも風も強くて寒い。

注:暗い上にごく普通のデジカメで撮ったビデオ。画質の悪さは悪しからず。
それでもこんな光景を目の当たりにした私たちはちょっと興奮気味。

バウアーさんの案内で農地と沼地をぬう歩道を散歩。
リヌムの渡り鳥 クロヅル Kraniche in Linum_e0112086_22413322.jpg
羊がいたり・・・
リヌムの渡り鳥 クロヅル Kraniche in Linum_e0112086_2245249.jpg
馬たちは朝のミーティング中?
リヌムの渡り鳥 クロヅル Kraniche in Linum_e0112086_22455631.jpg

遊歩道に入ると水鳥観察用にこんな小屋がところどころに建てられてある。
リヌムの渡り鳥 クロヅル Kraniche in Linum_e0112086_22463224.jpg
白鳥はここで越冬するらしい。
リヌムの渡り鳥 クロヅル Kraniche in Linum_e0112086_22472294.jpg
あんまり見かけないという白サギも遠くに・・・。
リヌムの渡り鳥 クロヅル Kraniche in Linum_e0112086_22474598.jpg

リヌムの渡り鳥 クロヅル Kraniche in Linum_e0112086_22482723.jpg


8時も過ぎねぐらのクロヅルはほとんど飛び立ってしまったようなので、私たちも車で村を出て餌場のある田園地へと。
途中鹿の親子の姿をあちこちで見かけた。
リヌムの渡り鳥 クロヅル Kraniche in Linum_e0112086_22512080.jpg
バウアーさん曰く「この辺りだと鹿1頭5、60ユーロ(約7、8,000円)、猪はキロ当たり2ユーロ(約280円)かな。」
ドイツでも鹿や猪ってシビエとして高級食材。
ベルリンだったら1キロ当たり5、60ユーロはしそう。

そんことはともかく、村を出てほんのしばらくで、収穫の済んだトウモロコシ畑にクロヅルの姿が・・・。
リヌムの渡り鳥 クロヅル Kraniche in Linum_e0112086_22541059.jpg
「わあ~、すごい!」を連発の私達に「もっと大きな餌場もあるよ。」とバウアーさん。
リヌムの渡り鳥 クロヅル Kraniche in Linum_e0112086_22551485.jpg



仕事に戻らなきゃならないというバウアーさんに代わって、今度は村の鶴エキスパートHinke:ヒンケおじさんがもっといっぱいクロヅルのいる餌場へと案内してくれる。
リヌムの渡り鳥 クロヅル Kraniche in Linum_e0112086_7364863.jpg
道路からかなり近いところでえさをついばんでいる。
リヌムの渡り鳥 クロヅル Kraniche in Linum_e0112086_7375068.jpg
ヒンケさんの説明では、クロヅルたちにとって人間は脅威のようで、車が通るのには動じないけれど人が降りるとすぐに飛び立ってしまうんだそう。

そうしてやってきた収穫を終えたばかりの広大なトウモロコシ畑。
やっぱりマニアの人はよく知っている場所みたい。
リヌムの渡り鳥 クロヅル Kraniche in Linum_e0112086_7383997.jpg
先客がいる。
早速ヒンケおじさんも三脚を立てて望遠鏡をすえる。
リヌムの渡り鳥 クロヅル Kraniche in Linum_e0112086_7392319.jpg
遠くにすごい群れがいるのはわかるし鳴き声も聞こえてくるのだけれど、あまりに遠くて肉眼ではよく見えないし、デジカメのズームを目一杯にしてもクロヅルの姿ははっきり写らない。
そこで準備完了のヒンケおじさんの望遠鏡を覗かせてもらい、接眼レンズを通して写真を撮ってみた。
リヌムの渡り鳥 クロヅル Kraniche in Linum_e0112086_7401143.jpg
ほら、いっぱいいるのがわかる。


これは別の場所だけれど結構きれいな姿が撮れている。
リヌムの渡り鳥 クロヅル Kraniche in Linum_e0112086_7403750.jpg
こっちは雨と風が一瞬ひどくなった時に撮った写真。
リヌムの渡り鳥 クロヅル Kraniche in Linum_e0112086_74156.jpg
霞んでいるしお尻向けてて失礼だけれど、寄り添う二羽の姿、結構気に入っている。

初めて見るクロヅルの姿にエキサイトしているとはいえ、10度そこそこの気温に、雨が振り強い風も吹き荒れている中ではかなり体も冷えてきた。
時間的にもそろそろお昼。
ヒンケおじさんもお誘いして一緒にお昼にしたんだけれど、リヌムのクロヅルのことを始め、釧路(北海道)と出水市(鹿児島県)に鶴を見に行った時のことなど、興味深い話しをたくさん聞かせてもらえた。

ヒンケおじさんとお別れしてNABU(Naturschutzbund Deutschlandの略。NGOドイツ自然保護連盟)のクロヅル保護リヌム支部に寄り写真展やビデオ、その他の資料を暫し閲覧。
リヌムの渡り鳥 クロヅル Kraniche in Linum_e0112086_7415394.jpg


そしてリヌムを後にする前に、”クロヅル観察ツアー”の締めくくりとして・・・ねぐらに帰るクロヅルたちを眺める。
リヌムの渡り鳥 クロヅル Kraniche in Linum_e0112086_7423566.jpg
風はまだまだ強いけれど雲は切れて青空の夕暮れ時。


私たちもかーえろ!

by sandonomeshi | 2008-10-17 22:32 | その他 u.a.


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