三度のメシより・・・ Sando no Meshi yori...

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2007年 10月 13日

10月13日 美の求道者 安宅英一の目-安宅コレクション

前夜、久しぶりの友達とのおしゃべりは楽しかったのだけれど、ちょっと飲みすぎたのが祟ってしまった。
この朝は早起きして築地で朝ごはんのはずだったのだけれど・・・。

まず夜のうちに荷物をまとめてチェックアウトの準備をしておくつもりだったのに、ホテルに戻ってバタン・キュー(こんな表現、まだ通じるのかしら?)。
これが運のツキ。
朝は何とか起きたけれど、パッキングに結構時間かかったり・・・、地下鉄を乗り間違えたり・・・、荷物を預けるコインロッカーを探したり・・・。
あぁ~、オノボリサン。

結局築地は断念。
どうしても見たかった特別展”美の求道者 安宅英一の目 安宅コレクション”をやっている三井記念美術館の近くでモーニング・セット。
築地にいけなかったショックですっかり写真を撮り忘れたけれど、ここのモーニングセット、トーストにゆで卵にポテサにヨーグルト。
もちろん”ブレンドコーヒー”と。
昔から地道にやってそうな喫茶店で、バイトの学生も初々しかったしなかなか良かった。

さて安宅コレクション。
入場料1000円で、三井記念美術館も何だかこじんまりとしたところみたいだし、外せないとは思っていたけれど、正直なところそんなに大きな期待はしていなかった。
ところがこれが感動の一言。

最初の品からすごい。
e0112086_5114630.jpg「加彩婦女俑(かさいふじょよう)」。頭を少し傾げたいでたち。
繊細な手。
この仕草は何を意味するのだろうと思っていたら、もともと指先には小鳥がとまっていたらしい。

e0112086_5134933.jpg国宝の「油滴天目」や「飛青磁 花生」なども鳥肌が立ちそうなくらい美しいのだけれど、例えば重要文化財の「青磁刻花 牡丹唐草文 瓶(せいじこっか ぼたんからくさもん へい)」。
明らかな彫り、その彫りをより深く浮き上がらせる青磁釉の濃淡。
溜息が出る。

e0112086_5412676.jpg「青磁陽刻 牡丹蓮花文 鶴首瓶(せいじようこく ぼたんれんかもん かくしゅへい」。
ほのかな彫りは優美極まるし、この細く長い頸と丸みを帯びた胴のバランス。

今回の特別展の一つの趣向として品々の入手におけるエピソードを現大阪市立東洋陶磁美術館館長、そして当時安宅産業にて安宅英一氏の下でコレクション収集に携わっておられた伊藤郁太郎氏が語っている。
この鶴首瓶では作家北原正秋が書いたことが取り上げられていた。
「首のねじれ」「ねじれをいびつとみてもよい」「三十女」「弱ることになるぞ」・・・
この日本物の逸品を目にして、北原氏が数々の小説の中で語っていた高麗青磁の美しさの具現を見た気がした。
もう一度読み直してみよう。

その他にも見入ってしまう品ばかりなのだけれど、特に「安宅コレクションの小品」と題されたセクションに展示されていたそれこそ手のひらに載る、包み込めるぐらいの小さな品々もまた素晴らしかった。

ところで伊藤氏が語るエピソード、透明のシールに文字を印刷し展示ケースのガラスに貼り付けてあったのだけれど、正直なところこれが非常に読みにくかった。
見学に十分な時間を見ておかなかったのもよくないのだけれど、ほとんど読めず終いで展示室から出てきたところで販売されていたカタログ。
これにきちんと記載されていた。
もちろん即購入。
ベルリンに持って帰ってゆっくり読もう。
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by sandonomeshi | 2007-10-13 11:30 | 外メシ ausser Haus


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