三度のメシより・・・ Sando no Meshi yori...

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2013年 08月 02日

ノイハウゼンへの週末旅行3〜お城の歴史 Wochenende-Reise nach Neuhausen3 ~ Geschichte des Schloßes

7月28日(日)

エルツ山地地方を回って思いがけず興味深いことに出会って、なんだか旅の満足感ぐ〜んとアップ。
今度はこれもパッケージに込みになっている、私達が泊まっているプルシェンシュタイン城内巡り。
4時にメインダイニング、レミーゼに集合。
私達の他に5人が集まった。

ガイドのおじさんは最初に「私はこのホテルの従業員ではありません。一介の郷土歴史家で特にこのお城の変遷については色々研究してきた者です。」とことわりを。
そしてレストランのテラスに座って誰がお城を建てたのかから、どういう変遷を遂げて今ホテルになったのかまでをかいつまんで説明してくれた。
今はレストランになっているレミーゼ(離れ、倉庫の意味)に増築された部分のギャラリー(下の階と天井を共有する中二階のような部分)。
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見えにくいけど今でも壁側は全体が書棚になっていて、もともとライブラリーとして建てられたそう。

昨日レストランでトイレに行った時、「なんだろう?」と思っていた廊下のアーチ。
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方向的にお城の方だったからお城の地下に続くトンネル?と思ってたけど・・・。
今は土の下になっているけど元々はお堀だったところ。
そのお堀に架けられていた石橋のアーチの部分だそう。
二重アーチだったもう一つの方はいまでもまだ上半分は地上に出ている。
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で、このトンネルをくぐってすぐ右手にあるトイレの先は扉があってどうなってるのか昨日は分からなかったんだけど、ガイドのおじさんが開けてくれると、左に思いっきりカーブしててその先には工事のための足場を組んだ地下倉庫のような空間。
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以前この先の地上にはビールの醸造所があってこの地下部分にはビール樽が置かれていたらしい。

ここは氷室だったところ。
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池の氷をこのトンネルを通ってこの氷室まで運んだんだそう。
今はビール樽倉庫とともにフィットネス、ウェルネス施設にするための工事中らしい。

地上に出てそのまま城の本丸(?)部分に入る。
案内されたのはGeorg von Schõneberg:ゲオルグ・フォン・シェーネベルグ(長きに渡り鰶の城主だったシェーネベルグ家の最後の人物の名)の名をいただいたスイート。
寝室とリビング部分をつなぐ扉は立派な石のアーチがついている。
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これは今のリビング部分は遅れて増築された部分で、当初は屋外の回廊に出る扉だったらしい。
確かに寝室とリビングの間の壁は50cmほども厚さがあって外壁だったことが伺われる。
リビングにはりっぱなタイル張り暖炉が。
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このタイルってマイセンだったりするんだろうか・・・。
ガイドのおじさんに聞けば良かった。

この部分の階段はオリジナルのまま残っているとか。
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一段一段厚い一枚板だ。

朝食会場でもある大広間をバルコニーから眺めさせてもらう。
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このバルコニー部分に置いてあったテーブルの上に古い写真などの資料を広げて説明してくださり、1時間余りの場内ツアー終了。
ガイドのおじさんはこの地方の訛らしく私には非常に聞き取りにくく、しかもドイツ語の機微までまだ分からないけど、ペーさん曰く「話し方や話してる内容から、ガイドのおじさんのこの城に対する深い愛情を感じた。」と。
戦後東ドイツ政府の下「子供の家」(養護施設、教育的施設などをかねていた)として使われていたのが1989年に大火事があって城の大部分が焼失してしまい、その後すぐベルリンの壁が崩壊したため朽ちるままになっていたのを、村の人達の復興を願う活動もあってオランダの実業家がオーナーとなりホテルとして蘇ったらしい。
彼の口ぶりではそのオランダ人は彼らの救世主的存在みたいだったよう。
でも考えてみれば大都市から離れた国境の町で、木工工芸の中小企業と冬の観光資源(といってもそれほど大規模なスキー場があるわけでもなく)だけの過疎の村に、その村の歴史を見守ってきたお城が修復改装されシンボル的な古城ホテルとして生まれ変わったとこをどれだけ村の人達が喜んだろうかは想像に難くない。

そんなお城の歴史に触れて感慨深〜い思いでレミーゼでの夕食。
今日はパッケージに込みになっている5コースディナー。
昨夜ア・ラ・カルトとセットメニューをいただいて美味しかったから、期待で胸いっぱい!
昨夜、写真を撮るのに照明の当たり具合がいい席に目を付けて、その席を指定して予約しておいたのに、既にそこには別のカップルが座ってらっしゃる。
なんでも私達よりも前に予約されてたらしい。
ちょっと残念だけど、まだ全然外は明るいし、テラス側の掃き出し窓際も悪くない。
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「5コース キャンドルライト・ディナー献立表」に目を通し、飲み物を決める。
ディナーにはワインがボトル1本付きなんだけど、ペーさんは白が好き、私はロゼも飲みたいのでボトル1本の代わりにグラスワイン4杯に代えてもらえないかお願い。
「大丈夫ですよ、ただし4杯じゃなくて3杯までです。」とOKしてもらったのでまずはペーさんはチリのサービニョン・ブランを、私は他ではあまり見かけない地元ザクセンの白があったのでそれを。

アミューズはパエリャ。
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ほう、アミューズにパエリャときたか!
お米はしっかり魚介や野菜の味を吸ってて美味しいし、細か目に刻んだ野菜や鶏肉、むきエビなんかもところどころにあるし。
冷めてても悪くはないけど、できれば一手間かけて温かくして出してくれたらもっと美味しいだろうに・・・。

1品目、ビート芋のくるみビネガーマリネ クリームチーズ添え。
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ビート芋はちょっと甘味が強かった気がするけど、ルコラとスプラウトのサラダがのっかてるとこや、くるみビネガーのドレッシングがすごく美味しかった。
これってベジタリアン向けのフェイクカルパッチョになりそう。

2品目はまたもやスペイン代表のガスパチョ ハーブクルトン浮かし。
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最近ドイツでもタパスの流れでスペイン料理が流行っててガスパチョも市民権を得てきていて、その分それはもうガスパチョじゃないでしょ!ってくらいアレンジされてしまってるレシピもあちこちで見るけど、ここのは正統派ガスパチョ。
唯一私的にはガスパチョにハーブのクルトンは似合わない。
どちらかというと無骨な揚げパンみたいのが良いと思うんだけど、それじゃこのレストランでは「品がない」ってことになるだろうしね。

3皿目、かりっと焼いたザンダー(スズキに似た淡水魚) リンゴとポロ葱のキャラメリゼソテー添え サフランの泡ソース。
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昨日のマスもそうだったけどここのシェフ、魚の火入れの加減が素晴らしい!
料理の名前は「かりっと焼いた」となってるけど、べつにかりっとはなってないけどほろっとした身がしっとり焼き上がってて素晴らしい。
リンゴとポロ葱ってどうかな?と思ったけどリンゴはほんのり酸味が残ってるくらいで姿は見えず、時々ポロ葱とは違うな・・・という柔らかい食感で「あっ、今リンゴだった?」って感じ。

ここで次のお肉料理に向けてちょっと疑心暗鬼に”辛口”と表示されたロゼ・ダンジュをたのむ。
さすが5コース、ドイツにしては大変控え目なポーションでここまできたけど、メインのお肉はしっかりポーション、仔牛肉のじっくり煮込み クリームソース 季節の色とりどり野菜とマッシュポテト添え。
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これでもドイツでは控え目な方だけど・・・。
なんか昨日の私のメインと似たような料理だな〜と思いながら一口お肉を・・・。
ドイツ語でいう「バターのように柔らかい!」
ナイフがすーと入る。
昨日はお肉本来の味がしてなくてちょっと物足りなかったけど、今日のはちゃんとお肉を食べてる感ある。ソースもしつこくないし野菜もアルデンテに仕上げてある。

ところでロゼ・ダンジュ、表示通り甘くない。
どうして甘いって言われてるんだろ?

お料理の方は美味しかったけど次のデザートのことを思うと食べきれずお肉とマッシュポテトをペーさんに助けてもらう。
そして最後の料理、デザートはエルスターのタルト・タタン キャラメルソースと自家製ベリーシャーベット添え。
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エルスターというのはドイツでポピュラーなリンゴの品種名。
ゴールデンデリシャスとイングリット・マリーという品種をかけ合わせてオランダで改良されたらしい。
香りがよくジューシーで控え目な酸味が特徴。
それにしてもこのタタン、そんなにリンゴがお高かったの?と突っ込みたくなる。
生地はイタリアの薄焼きピッツァっぽくて面白い。
生地も薄いからリンゴとのバランスは悪くない。
シャーベットもけっこうねっとりしてて果肉たっぷり感高いけど、私的にはここはオーソドックスにバニラアイスとかの方が良かったかな〜。
今日も二人ともお腹パンパンで、「まだ明るいし昨日みたいにちょっと散歩してから部屋に戻ろうか・・・。」ってことに。

ならばとトイレに行っておこうと席を立った私、昨日気になってたコート掛けの写真を撮る。
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オーナーがオランダ人というので納得。
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もしかしてデルフト?

レストランを出たら今日はレストランの裏にある池の回りをてくてく。
そしたら奥へと庭がずっ〜と広がってる。
また別の池もあってそこには小さな島もあって橋が架かって渡れるようになってる。
明るいと言ってももう暮れかけ。
風景の写真を撮るには厳しい。
「明日もう一度朝の良い日射しの中を散歩したいね。」と、部屋に戻るとこれもまたパッケージに込みになっていたシャンパンがセットされてた。
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ニコラ・フィアットは良いけどグラスが違うだろ!と突っ込みながらもよーく冷えたシャンパン、残念だけど今はまだ水も入らないくらいお腹いっぱい。
ここで開けてしまってはもったいないから、これは持って買えることに。
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by sandonomeshi | 2013-08-02 00:29 | 外メシ ausser Haus


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