人気ブログランキング | 話題のタグを見る

三度のメシより・・・ Sando no Meshi yori...

sandonomes.exblog.jp
ブログトップ
2011年 07月 07日

“直子の微笑み” "Naokos lächeln"

先月末がドイツでのプレミアだった“ノルウェイの森”。

ノルウェイの森


ドイツ語では”Naokos lächeln”(直子の微笑み)っていうんだけどね。
観てきた。
“直子の微笑み” \"Naokos lächeln\"_e0112086_8273556.jpg
多分ベルリンでは今のところ唯一日本語のオリジナルにドイツ語字幕で上映している映画館。
日本語でいうと「路地裏」みたいな「こんなところに映画館なんてあるの?」ってなところを通り抜けて、古〜いビルに囲まれたHof(中庭)にある。
“直子の微笑み” \"Naokos lächeln\"_e0112086_8252717.jpg
ここはちょっとマイナーだったり、マニアックだったりするような映画がよく上映されてて、しかも外国映画だとたいていオリジナルのドイツ語字幕、ドイツ映画だと英語字幕だったりする。
ちなみに夏の間、入り口からさら奥に続いてる中庭でオープンエアー上映もやってる。
今日の作品は“Juno”(邦題:ジュノ)だったみたい。
“直子の微笑み” \"Naokos lächeln\"_e0112086_827413.jpg
さて、“ノルウェイの森”。
私より数日前にすでに観ていた友達から「映像がきれいですよ〜。」って聞いてた通り、風景や、70年代の雰囲気がすごくいい。

で、難しいのがストーリー。
もともと私にとって村上春樹っていくつか読んでるにも関わらず、まだ全然消化しきれていない作家なんだけど、まして一般的には“ノルウェイの森”だけでなく村上春樹自体すらも読んだことのない人には「何?」ってことになるかも?と思わざるをえない。
でも2時間余りの映画に仕上げるために拾い上げたエピソードはかなり的をついていると思う。
唯一ワタナベくんと緑のベランダ(あるいは物干し場だったっけ?)のシーンはやっぱり欲しかったな〜。

あとレイコさんはどう見てもミスキャスティングじゃないかな。
いえ、すごくきれいな女優さんだから映像的にはいいんだけど、原作を読んでいる人にはあまりにもギャップが大き過ぎる。
しかもレイコさん絡みの部分がかなり端折られてて、どうかな〜って。
私個人的には彼女と直子とワタナベくんの関係ってこの小説ですごく重要だと思ってるし・・・。

それにラストのレイコさんxワタナベくんの部分が原作と全然違う。
私、ワタナベくんとレイコさんが「アレ」をすることになった流れが結構好きだったのに・・・。

それと余談だけどちょっと笑ってしまったのが、ワタナベくんが緑に「青森に行ったことがある?」って聞かれて「ない。」と応えるのに、心なしか一瞬躊躇したように見えたこと。
松山君って青森出身でしょ。


映画は21:15からだったんで、仕事を終えたペーさんと待ち合わせして映画館の近くで外メシ。
Vino e Libri(ワインと本っていう意味)っていうイタリアン。
“直子の微笑み” \"Naokos lächeln\"_e0112086_823210.jpg
名前の通り壁一面大きな書棚。
“直子の微笑み” \"Naokos lächeln\"_e0112086_823432.jpg
あんまり時間に余裕もなかったからパスタ料理で完結。
“直子の微笑み” \"Naokos lächeln\"_e0112086_824105.jpg
ペーさんのオリジナルレシピとかいう自家製ソーセージ入りニョッチェッティのトマトソース。
“直子の微笑み” \"Naokos lächeln\"_e0112086_8243399.jpg
私はタッリアテーレ鴨のラグーソース。
“直子の微笑み” \"Naokos lächeln\"_e0112086_831871.jpg
あとコーヒーだけいただいて・・・。
“直子の微笑み” \"Naokos lächeln\"_e0112086_8245175.jpg


by sandonomeshi | 2011-07-07 23:13 | 外メシ ausser Haus


<< ゴチ・ランチ Mittagti...      目が冴える本 ein ganz... >>