2011年 02月 15日
今年のベルリナーレ(ベルリン映画祭)期間中、ペーさんが留守で時間の融通が利くもんだから、ここぞとばかりに映画三昧してる。 私のベルリナーレ4日目。 午前中に廣末哲万(ひろすえひろまさ)という監督の作品“FIT”を観てきた。 ベルリナーレでは既に4本の映画を観てるけど、昨日のドキュメンタリー映画は別にしてあとは全部邦画。 その中で今のところ一番見応えあったかな。 私って結構涙腺がゆるくて、もうここは完全にお涙頂戴だと分かっているクサ〜いシーンでもほろほろ泣いたりしてしまうんだけど、それって目の前で起こってる状況が可哀想・・・ていう感覚なんだよね。 でもこの“FIT”は潜在意識的な感情が刺激されて、中からじわ〜っとわいてくる涙という感じ。 可哀想とか悲しいって感情じゃないんだよね。 30前半でまだ若い廣末監督。 脚本も自身で書き、主演も務めている。 他のキャストもあまりメジャーな方達じゃなさそうなんだけど、みんないい味出してる。 興味が湧いてきて色々調べてみたら、監督自身も身障者の弟を世話する姉役の並木愛枝(なみきあきえ)という女優さんも2008年のベルリナーレでは大活躍だったんだ。 お昼過ぎ、いったんうちに戻ってお昼食べて家のことしたり・・・。 で、夕方には映画じゃないんだけれどKulinarisches Kino(食のシネマ)という部門の一環で、レストランスタイルの会場で行われたTee Time:ティー・タイムという朗読会へ。 ゲストは“スローフード”というコンセプトを提唱したCarlo Petrini:カルロ・ペトリーニ氏で、彼の新刊“Terra Madre”:テッラ・マードレ(母なる大地の意)という本の紹介。 いや、ご本人はイタリア語で話しドイツ語の逐次通訳だったから本当は内容全てを理解できたわけじゃないんだよね。 でも例えば日本の政治家なんかの演説を聞いて、言葉の問題はないのには何が言いたかったのかが良く分からない・・・っていう時の霞がかかったような感覚なんかと比べると、すっきりしてる感じ。 さて夕飯。 ちょっとまた寒さがぶり返してるベルリン。 ・・・と言っても最低気温が零度を切ったくらいだから、まぁこんなもんなんだけど・・・。 でも体の中からあったまるものが食べたいな〜と鶏ともやしの生姜風味蒸し。 あとは黄色人参のしりしり。
by sandonomeshi
| 2011-02-15 23:25
| 夕飯 Abendessen
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